
不動産賃貸営業の面接でよくある質問とその対策とは?
- 不動産賃貸営業の面接の雰囲気はいい?
- 不動産賃貸営業の面接で聞かれる質問にはどんなものがある?
- 内定を勝ち取るにはどんな風に回答するべき?
「不動産賃貸営業への転職を目指しているけど、面接でうまくやれるか心配…」
そんな風に面接に対しての不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、不動産賃貸営業における面接の傾向を知っていれば、事前に対策をとることができます。
自分の魅力を最大限伝えるためにも、不動産賃貸営業の面接ではどのような質問が多いのか確認しておきましょう。
この記事では、私自身の不動産業界での転職経験をもとに、不動産賃貸営業の面接においてよくある質問について解説します。
回答例も合わせて紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
この記事を書いた人
私は、25歳から10年間、不動産賃貸営業に従事しており、約150名いる従業員の中、年間営業成績1〜3位の間をキープしています。
現在は副店長という役職に就き、日々の業務に励んでいます。
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不動産賃貸営業の面接の雰囲気はこんな感じ

不動産賃貸営業の面接の雰囲気は?
私が不動産賃貸の面接を受けた時は、一次面接のみで終了でした。
面接官は、当時賃貸部門の課長と部長をしていた2人です。
働き出してから1年ほどたったあと、課長と新人について話す機会があり、どんな人を採用するのか尋ねたことがあります。
課長の回答は、「やる気、負けん気のある子」や「将来どんな営業マンになりたいのかが明確な子」、「明るく、元気な子」を中心に採用するというものでした。
たしかに、不動産賃貸営業の現場では、人一倍負けん気の強い人や、ビジョンがはっきりしている人、
明るくコミュニケーション能力の高い人が多く活躍しています。
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【未経験者/経験者共通】不動産賃貸営業の面接よく聞かれる質問と回答例

不動産賃貸営業の面接でよくある質問は?
質問例1. なぜ、不動産賃貸営業の仕事を選んだのですか?
不動産賃貸営業の面接でよく聞かれるのが、「なぜ不動産賃貸営業の仕事を選んだのか?」という質問です。
この場合、どうして不動産賃貸に興味を持ったのかを回答するようにしましょう。
私が合格をいただいた時の回答を例として紹介します。
『私は、両親の都合で引越しをすることが数回ありましたが、両親が大変な思いをして家を探しているのを目の当たりにしてきました。
その度に不動産会社の担当の方が、両親の条件を聞き、一生懸命家を探してくださいました。
私も家を探している人のために役に立ちたいと考えるようになり、不動産賃貸をしている御社を志望しました。
御社に入社いたしましたら、数多くのお客様に感謝していただける営業マンを目指し、精進していきます。』
このように、なぜ、賃貸業を選んだのか、どのような営業マンになりたいのかといったことを前面に出していき、
賃貸に興味がある、やる気があるという姿勢を見せていきましょう。
質問例2. 弊社以外にも選考を受けていますか?(内定は出ていますか?)
「弊社以外にも選考を受けているか、内定は出ているか」という質問は、志望者の選考状況を確認するためにあります。
このような質問を受けた場合、私は、正直に別の不動産会社も受けていると伝えた上で、御社が第一志望であるということを伝えました。
具体的には、
『他の不動産賃貸会社も受けていますが、経営理念や社員メッセージなどを拝見した上で、御社を第一志望としています。
良いお返事をいただけたら、御社に入社したいと考えています。』
と回答し、実際に内定をいただいてます。
また、会社概要や教育サポートに共感している姿勢を見せることで、
「本当にあなたの会社に興味があって、入りたいんだ」という気持ちを伝えることができるのです。
不採用となる可能性が高くなるので、注意しましょう。
質問例3. あなたの長所を教えてください
「あなたの長所を教えてください」という質問に対しては、不動産賃貸をするにあたっての自分の長所を伝えるようにしましょう。
私は、不動産賃貸営業に必要なコミュニケーション能力やノルマ達成に対する熱心さをアピールするために、次のように回答しました。
『私の長所は、人見知りがなく、どんな方とでも偏見なく話せることです。
また、ノルマ達成に対し、貪欲な姿勢を持っています。
ガソリンスタンドでアルバイトとして働いていた時、タイヤ販売数の競争がありましたが、持ち前の負けん気の強さで全支店1位を獲得しました。
その後も店舗ノルマを達成するために、提案や新人教育を頑張ってきました。』
明るく話すことは、面接時の応答によって理解してもらえるため、わざわざ長所として話す必要はありません。
なお、他の業界でも言えることですが、営業マンには清潔感が不可欠です。
髪のセットやスーツのシワなどといった身だしなみには十分に気を付けて、面接にのぞむようにしましょう。
質問例4. あなたの短所を教えてください
長所を聞かれることがあれば、「あなたの短所を教えてください」と短所についての質問をされることもあります。
短所を聞く理由は、志望する仕事に適性があるか判断するためです。
短所と長所は表裏一体です。
たとえば、
- 心配性 ⇔ 責任感がある
- せっかち ⇔ 行動が早い
などですね。
短所についての質問をされたら、単純に自分の欠点として話すのではなく、いかに自分をアピールできるか意識して答えましょう。
私は短所について聞かれたとき、次のように回答しました。
『私の短所は、頑固な性格と心配性なところです。
完全にダメだと判断できるまで諦めることができなかったり、
あとで何かクレームになったらどうしようといったことを常に考えてしまいます。』
頑固、心配性という短所も、最後まであきらめない、慎重に行動する、というイメージで捉えていただけるよう伝えました。
質問例5. 最後に、何か質問はありますか?(逆質問)
「何か質問はありますか?」という逆質問については、面接を受けた会社に対しての興味度を確かめています。
私は、
『最速で店長になった方は、どのくらいの期間を要したのか』
『店舗営業マン以外と触れ合うことはできるのか』
などについて、質問をさせていただきました。
後に面接をしていただいた課長に確認したところ、向上心を感じたと言ってもらえたので、ホッとしたのを思い出します。
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【実務経験者むけ】不動産賃貸営業の面接よく聞かれる質問と回答例

不動産賃貸営業経験者がよく聞かれる質問は?
質問例6. なぜ、他社ではなく弊社を志望していただいたのでしょうか?
他社ですでに不動産賃貸営業を経験している場合、「なぜ転職してまで弊社を志望したのか」についての質問をされることもあります。
私は、不動産賃貸で2回転職を経験しました。
転職理由は、転職先の会社が賃貸業界では少ない歩合給料の制度を設けていたからです。
実際に、志望理由を聞かれた際は、次のように回答しました。
『前の会社では、150名近くいる社員の中で年間売上1〜3位を維持していましたが、社員の中での年収の差があまりありませんでした。
御社では頑張り次第でボーナスに反映されるということで、モチベーションを高く働くことができると思い志望しました。
また、管理業を志望する自分にとって、自宅から近く地域面を理解しているという点も魅力的でした。』
このように、今まで在籍していた会社ではなかったものを、新しい会社では得られることを全面的に回答していくといいでしょう。
質問例7. 入社後にどんな仕事をしてみたいですか?
「入社後にどんな仕事をしたいか」という質問に対しては、実務経験者である以上、以前の職場でできなかったことに挑戦する意欲を伝えましょう。
たとえば、
『以前の会社では社員数が少なかったため、御社のような大きい会社で営業成績上位を狙えるような営業をしていきたい』
『役職者を目指し、より多くのお客様に感謝され、店舗だけでなく会社全体の利益につながる仕事をしたい』
などが回答例となります。
そのような状況下で企業に入社するためには、自分がどんな仕事をしたいか明確に示し、
会社にとってどれほど自分が有益な人材であるかをアピールしていきましょう。
質問例8. 過去にどんな物件やお客様を担当していましたか?
「過去にどんな物件やお客様を担当していたか」という質問に対しては、自分が得意としていた客層や物件を回答するようにしましょう。
また、得意なお客様と同時に、自分が担当して難しかったと思えるお客様のことも伝えると、説得力が増します。
私は、カップルや夫婦のファミリー物件を提案し、契約をいただくのが得意だったので、下記のような回答をしました。
『以前の会社では、カップルやご夫婦が居住するファミリー物件を提案し、契約をいただくことが多かったです。
お互いの譲れないポイントを大事にしながら、我慢できるポイントは我慢していただき、双方が心から喜んでいただける物件提案を心がけていました。
一方で、風水や占いを用いて物件を探すお客様から契約をいただくことには苦労しました。』
質問例9. お客様とのやりとりで気をつけているのはどんなことですか?
営業職を志望する場合、「お客様とのやりとりでどんなことに気をつけているか」について聞かれることも多くあります。
このような質問への回答としては、自分自身がお客様とのすべてのやりとりで、共通して気をつけている内容を伝えていきましょう。
私が気をつけていたことは、
- レスポンスを早くする
- お客様の発言を遮らない
- 物件のデメリットを伝える
という3点です。
お客様との間で連絡を返さないというのは、営業マンとして、あるまじき行為です。
そのため、お客様から連絡が来たら、遅くとも3時間以内に返信することを心掛けていました。
また、お客様の発言を遮ってしまうと、「この人は自分の話ばっかりで、こっちの話聞かないなぁ」と思われる可能性があるため、
言葉をかぶせて発言することがないよう注意していました。
物件のデメリットを伝えることも大切です。
メリットだけ伝えても、お客様のためにはなりません。
デメリットを隠さずに伝えることで、「この営業マンはちゃんと私たちの物件を見てくれている」と思っていただけるため、お客様から信頼してもらえるようになります。
このように、不動産賃貸営業として働いてきたなかで、お客様と接するうえでの自分なりのポリシーを伝えてみてください。
質問例10. 繁忙期などは仕事がかなり忙しいですが、大丈夫ですか?
「繁忙期は仕事が忙しいが大丈夫か?」という質問は、遠回しに「繁忙期は残業がかなり多くなりますよ」と言われていると思ってよいでしょう。
内定を勝ち取るには、忙しいことは問題ないことを伝えましょう。
たとえば、
『繁忙期は、時期が違えど、どの企業にもあることなので問題ありません。
お客様に安心して契約していただけるように頑張ります。』
などと答えられるとよいでしょう。
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